知られざる、もうひとつのフォーク史がここにある。
1960年代後半、「町工場のブルース」で颯爽とデビューしながら、
70年初頭には音楽シーンから忽然と姿を消した伝説のシンガー。
藤村直樹、空白の70年代が未発表音源によって今ここに蘇る。
京都のシンガー/ソングライター、藤村直樹未発表音源集。藤村直樹は60年代におこったフォークムーブメントの中心メンバーの一人。黒人ブルースやカントリーミュージックのスタイルを自家薬籠中にしたたしかな技巧とセンスは当時のシーンにあって異彩を放っていた。また、金延幸子や西岡恭象等を擁したフォークキャンパーズのリーダー的存在としても広く知られている。初期URCレコードに『町工場のブルース』一曲の録音をのこして忽然と姿を消してしまった伝説的シンガーである。本作は70年代、藤村直樹その後の消息を伝えるばかりではなく、退潮期にフォークが地層に深く張った逞しい根っことフォークが本来持っていたがついにあらわせなかった大きな可能性とが見えてくる重要作である。2006年作品。
「今にして思えば、アメリカのフォーク・ソングの影響を受け、誰もが暗中模索しつつ、実験的な試みをしたり、独自の表現を身に付けようとしていた、日本のフォーク運動の創造的な時期は、比較的短いものだったが、それだけにその数年間は、実に濃密で刺激的なものだった。
その運動の担い手は、20歳前後の若者たちが中心で、そこで異彩を放っていたのが藤村直樹さんだった。」(『アーリーデイズ』に寄せて 中川五郎)
1.市民病院
2.この国の歴史を教えてくれ/藤村直樹
〈1970.8.2 阿蘇 内牧フォークキャンプコンサート〉
3.市民病院/藤村直樹
4.死は情け容赦もなく
〈1972.6.24 和歌山 プロテスト・イン・フォーク〉
5.砂とシャベルの日々/藤村直樹+グラフィック・バンド
6.想い出が逃げていく藤村直樹+グラフィック・バンド/
7.ラプソディー/藤村直樹+グラフィック・バンド
8.ホーボーの子守歌/藤村直樹+グラフィック・バンド
〈1976.2.23 和歌山 TOWN CONCERT〉
9.権利 10.母の願い/榎本小はる・藤村直樹
〈1972.6.24 和歌山 プロテスト・イン・フォーク〉
ライナーノーツ:中川五郎、藤村直樹
[試聴]
2.この国の歴史を教えてくれ/藤村直樹
〈1970.8.2 阿蘇 内牧フォークキャンプコンサート〉
■ 商品説明
1960年代後半、「町工場のブルース」で颯爽デビュー、その卓抜なセンスで異彩を放ちながらも70年初頭には音楽シーンから忽然と姿を消した伝説の歌手・藤村直樹。本作は70年代、藤村その後の消息を伝えるばかりではなく、退潮期にフォークが地層に深く張った根っこの逞しさとフォークが本来持っていてついにあらわせなかった大きな可能性とが見えてくる重要作。知られざるもうひとつのフォーク史。
■ 商品仕様
製品名 | アーリーデイズ / 藤村直樹 |
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型番 | non-19 |
JANコード | 4571258152194 |
メーカー | オフノート |
製造年 | 2006年 |