森羅万象を躍らせ異郷の旋律に新たな生命を吹き込むクラリネット。
楽器機能の極限に挑み「瞬間の王宮」を探り続けるピアノ永久運動。
チェロと三台のコントラバスが瞬時に紡ぐ千変万化する夢幻の形象。
天才・原田依幸が1983年に到達した前人未踏の蠱惑的前未来音楽。
1983年、新宿ピットインライブ録音。2015年作品
1.誘惑されて棄てられて
2. ヨーロピアンのテーマ
3.カンディンスキー
原田依幸 クラリネット、ピアノ
翠川敬基 チェロ
望月英明 コントラバス
山崎弘一 コントラバス
米木康志 コントラバス
ライナー文:神谷一義
[試聴]
1.誘惑されて棄てられて(フェイドアウト)
■ 商品説明
森羅万象を躍らせ異郷の旋律に新たな生命を吹き込むクラリネット。楽器機能の極限に挑み「瞬間の王宮」を探り続けるピアノ永久運動。チェロと三台のコントラバスが瞬時に紡ぐ千変万化する夢幻の形象。天才原田依幸が1983年に到達した前人未踏の蠱惑的前未来音楽。
■ 商品仕様
製品名 | 1983 / 原田依幸 with モンドリアン・アレオパディティカ・ストリング・カルテット |
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型番 | non-24 |
JANコード | 4571258152248 |
メーカー | オフノート |
製造年 | 2015年 |
MEO 1983―2019
天才・原田依幸、1983年の記録である。バンド名に冠した「アレオパディティカ」はジョン・ミルトンの著作から採った。同書の中でミルトンはこう述べている。「なべての人々に言論のフリーマーケットを与え、各人をしてその信ずるがままに発言させよ。この自由市場では、いかなる権力の干渉も許されず、言論は言論とのみ相闘うのである。セルフライティング・プロセス=自動調律性がそこに働いて、正当で真実な言論は勝利を得、不正で虚偽な言論は敗北するであろう」と。文中の「言論」を「ジャズ」「即興演奏」あるいは「表現」に置き換えて読んでいただければ、わたしたちがこの音楽に込めた意図と想いは明瞭だろう。この一文には「自由な表現」の原理が脈々と息づいている。そしていま、この原理を最も体現する者こそ原田依幸と信じて疑わない。原田依幸は36年前も現在も表現のなかに自由を渇仰しつづけてやまない。そして、原田の自由への闘争はこの重苦しい時代に風穴を開け、表現の沃野に新たな道をかならず拓くだろう。乞うご一聴。 2019.1.10