OUR JAZZ=同時代音楽の原点がここに在る。
原田依幸と梅津和時。1975年・ニューヨークダウンタウンからの挨拶。
80年代からこの国の音楽情況を力ずくで牽引し続けてきた二人の猛者。
熱く燃え盛っていたロフトジャズ絶頂期の息吹きがいま鮮やかに甦る。
40年の時空を超えて幻の生活向上委員会ニュ―ヨーク支部、ふたたび。
生向委であるところの原田依幸さんと梅津和時さんが活動を再開すると聞いてこれはもうウキウキが止まらずココロオドルが一杯になってしまった上にもの凄い知らせが。あの名盤「生活向上委員会ニューヨーク支部」がCDとなってこの世に再び出現するという事だ。今こそ世界に「生活向上委員会」が必要な時、こんな心強い話があるだろうか。(不破大輔)
原田依幸と梅津和時。80年代からこの国のジャズシーンを牽引し、故篠田昌巳、不破大輔らが最も尊敬するミュージシャンズミュージシャン。この二人の歴史的「オフノート」がついに明かされる。1975年に自主制作され初回500枚のみ頒布された幻の『生活向上委員会ニューヨーク支部』が40年の時空を超えてついに初CD化。本作は1975年、梅津和時、原田依幸はロフトジャズ全盛期のニューヨークに乗り込み、当時のシーンの中で様々な交流を重ねる中で制作された。ゆえにラッシド・シナン、ウィリアム・パーカー、アーメッド・アブドゥーラ、現地3人のメンバーいずれもサン・ラはじめロフトジャズの第一線で活躍していた現役バリバリの強者ばかりとなった。中身の音楽はもちろん、当時のロフトジャズの熱き息吹きと高鳴る鼓動を鮮やかにつたえるリアルジャズだ。本作はロフトジャズ全盛期の貴重な記録であるばかりでなく、梅津、原田の原点に置かれる作品である。このアルバムなくして、その後のコンポステラもフェダインも渋さ知らズの登場もけっしてなかっただろう。そう、ここからすべてが始まった! 日本ジャズ最重要作、満を持してついに登場だ!! 2016年作品
1.ストラビザウルス Stravizauls (Yori Harada) 21:54
2.キム Kim (Kappo) 23:05
3.ノット・ソー・ロング・ダン Not So Long Don (Kappo) 1:59
生活向上委員会ニューヨーク支部:
梅津和時 Kazutoki ‘Kappo’ Umezu -Alto Saxophone
原田依幸Yoriyuki Harada -Piano, Bass Clarinet
アーメッド・アブドゥ―ラ Ahmed Abudullah -Trumpet
ウィリアム・パーカー William Parker -Bass
ラシッド・シナン Rashid Shinan -Drums
アリ・アブウィ Ali Abuwi -Eengineer
Recordrd at Studio We August 11th,1975
[試聴]
1.ストラビザウルス Stravizauls (Yori Harada):
■ 商品説明
OUR JAZZ=同時代音楽の原点がここに在る。原田依幸と梅津和時。1975年・ニューヨークダウンタウンからの挨拶。80年代からこの国の音楽情況を力ずくで牽引し続けてきた二人の猛者。熱く燃え盛っていたロフトジャズ絶頂期の息吹きがいま鮮やかに甦る。40年の時空を超えて幻の生活向上委員会ニュ―ヨーク支部、ふたたび。
■ 商品仕様
製品名 | SEIKATSU KOJO IINKAI 生活向上委員会ニューヨーク支部 |
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型番 | non-25 |
JANコード | 4571258152255 |
メーカー | オフノート |
製造年 | 2016年 |
Original Notes 1975
梅津和時と原田依幸は国立音楽大学在学中の1971年に、村上誠一等と「生活向上委員会」を結成、(オスカー、キッドアイラックホール、プルチネラ等で)演奏活動を行なっていた。73年に梅津は近藤俊則(註ー当時表記のママ・現在は等則)ユニット、原田は吉田正クインテットへと別れ(ピットインティールーム、八王子アローン、タロー等に出演)、74年原田は自己のトリオを結成、日本各地のジャズ喫茶で演奏活動を拡大していた一方、梅津は9月単身渡米、テッド・ダニエル・ビッグバンド、サニーマレー、アブオリジナルミュージックソサエティー、他数多くのグループに加入、75年の春から秋にかけて、スタジオ・リヴビー、スタジオウィ、レディースフォート等のロフト(屋根裏)ジャズと呼ばれているマイナー系のニューヨークのジャズクラブ、反ニューポート系のフェスティバル等にそれらのグループと共に演奏した。7月、原田の渡米をきっかけに、友人であるラッシド・シナン、ウィリアム・パーカー、アーメッド・アブドゥーラと共に「生活向上委員会ニューヨーク支部」を結成、7月から9月にロフトジャズの新しい拠点となりつつあるサンライズスタジオにおいて6回のコンサートを開き、大好評を博した。(なお日本においての「生活向上委員会」は73年以来、松風紘一が引き継いでいる。)
アーメッド・アブドゥーラはサン・ラのトップトランペターであり、ニューヨークのニュージャズ界ではオルダラと並んで最も期待されている若手である。他にテッド・ダニエルビッグバンド、サム・リバースのハーレムアンサンブル、自己のグループ、アブドゥーラ等で活躍している。ウィリアム・パーカーは主として自己のオーケストラでアーサー・ウィリアムス、ダニー・カーター等と活動しており、数々の実験的なコンサートを行なって注目を集めている。ラシッド・シナンは以前、幻の天才テナーサックス奏者、アーサー・ドイルとトリオを組んで演奏する一方、フランク・ロウ、ジョセフ・ジャーマン等とも演奏活動を行なっていた。アーサー・ドイルが精神病院に収容されている現在、サン・ラ、アブドゥーラに加入しており、ミルフォード・グレーブス、アンドリュー・シリルと並んでニューヨークで最も強力なドラムとして、これからの活躍が期待されている。
(オリジナル盤 ライナーノート)